頚椎症
- 首肩・肩甲間に痛みや痺れがある
- 腕や手指にかけて痛みや痺れがある
- 首を動かすと痛みが強くなる
- 手指が使いにくい
概要|頚椎症
「頚椎症」とは
脊椎の加齢的変化により生じた椎間板の変性、椎体の骨棘(骨の出っ張り)ができること、靭帯の肥厚などにより脊髄や神経根が圧迫されて発症します。
上を向いたり、顔を横に傾けるような動きを取ると
痛みや痺れが増悪します。
頚椎症は
「頚椎症性脊髄症」と「頚椎症性神経根症」に分類されます。
※確定診断はレントゲンやMRIとなります。
原因・症状|頚椎症性脊髄症
「頚椎症性脊髄症」
原因としては、
脊椎の加齢的変化により生じた
椎間板の変性・椎体の骨棘(骨の出っ張り)形成・黄色靭帯の肥厚などが重なり、
次第に脊髄を圧迫して発症します。
中高年に多く発症します。
症状としては、
初期の症状としては首肩部痛がみられます。
進行すると
手指の巧緻運動障害(箸の使用・字を書く・ボタンのなどの留め外しなど細かい指の動きの障害)
四肢の運動麻痺(歩行時のふらつき・歩きにくさ)
知覚障害(四肢へのしびれ)
排尿・排便障害
が段階的に生じます。
バランスが崩れやすくなったり、脚がもつれるようになることで
転倒しやすくなるので要注意です。
またさらに進行すると歩行ができなくなります。
原因・症状|頚椎症性神経根症
「頚椎症性神経根症」
原因としては、
脊椎の加齢的変化により生じた
椎体の変性や形成された骨棘(骨の出っ張り)により、
椎間孔の付近でC5~C8の神経が障害を受けて発症します。
①C4・C5間
②C6・C7間
③C5・C6間
の順に多いです。
症状としては、
椎体の変性や骨棘によって圧迫された神経に損傷や炎症が生じると
腕や手指、首肩や肩甲間に痛みや痺れが発生します。
手に力が入りにくくなる脱力感も出てきます。
また、変形により椎骨動脈が圧迫を受けるとめまいや目のかすみなどが生じることもあります。
治療|頚椎症
当院では「頚椎症」に対して次の方法でアプローチしています。
・局所鍼(神経の興奮抑制、炎症を抑えることで痛みや痺れを緩和)
・骨盤矯正(神経を圧迫しやすい不良姿勢を整えることで痛みや痺れの緩和、再発防止)
頚椎症のような強い痛み・しびれなどの神経痛に関しては
施術としては鍼治療を行うことが多いです。
椎体の変性や骨棘を元に戻すことはできませんが、
対症療法として鍼治療を行うことで
痛みやしびれを取り除く効果が期待できます。
うつ伏せ姿勢で寝ることや、首の骨を鳴らす行為、頸椎に負担のかかる姿勢、長時間顔が下を向いたり上を向く姿勢をしないように意識することも大切です。
何かありましたら一度ご相談ください!
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